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449 最終回
2002/4/15(月)最後の日ぐらい「ぶいぶい」怒らずに仕事しようと思ってもやっぱりぶいぶいして自分らしさを失う事のないいわねこであった。▼隣のスーパーさん休みで夕方売り場の補充が追いつかなくてさらにぶいぶい。そこへ引継ができないので休みを利用して訪問してくれた次期チーフ（元若い衆）が体制表の「パート欠員」「もうすぐさらに欠員」の項目を見て涙目に。自分だったら慣れているからどうにでもいなせるが、赴任してきていきなりこれでは確かに非情というものか。「泣くんじゃない、体制のことはお上に任せるんだ」と、心の中でぶいぶい。▼お別れの挨拶、涙目になって下さる方までいて恐縮。あんなにビシバシきついこと言ってばかりだったのに。圧巻はアルバイト「男子」学生若い衆二人から餞別にビール券を頂いてしまった。こんなことは初めてだ。きっと君たちは良い大人になる！。▼4年間の思い出感謝と共に、my包丁4本+α、my砥石3本、my長靴などをリュックと手さげ袋に満載で電車に乗ったいわねこであった（職質に会わないよう気を付けよう）。
448 最期のセールと広告の品の関係
2002/4/14(日)月一回の全品５％引きセール、明日が最期のいわねこは自ずと力が入った。▼かと思えば午前中、作業場の隅っこで特設マナ板を仕立て、しんみりと魚を卸しているのは誰？。▼陽気に誘われてお客さん来る来るありがとうございます。し、しかし午後からの産直が不作のちょろりでほとんどなし。申し訳ございません。作戦変更、平台は伝家の宝刀「う・な・ぎ」。前回の５％引きと同じく自腹特売、国産鰻蒲焼き2尾が500円引き！。売れる売れる、ああでもまたGP落とすな、申し訳ございません。▼夕方広告の品、重点商品旬の活あさりが欠品、申し訳ございません。代わりに在庫豊富なシジミを特売に。広告の品と言えばその鰻蒲焼きもで「カラーチラシ価格の鰻が見あたらない」とお客さん。「さらにお値打ちにさせていただきました」「小さいんじゃないの？」同じものを出血大サービスを理解していただくのに要説明。▼まあでも売れてよかったわ。従業員一同から餞別の重たい風呂敷包み（形状からすると瓶詰めの液体）とアルバイトのむすめさんから手作りのしうくりいむをいただいてありがとうございましたのいわねこであった。
447 そして誰も・・・
2002/4/12(金)この金土日月で4年間もお世話になった（現）いわねこ鮮魚店ともサヨナラである。ありがとうございました。さびしいのう。▼さて、この後は前任店へ出戻るだけだから何のことはない、簡単だろうと思われがちだが、先の視察で判明したように、正直なところ間違いなく訪れる苦悩の日々を心配してかなり憂鬱である。まあこんなヒネモノにも働き口があるだけ幸せと考え割り切るか。▼入れ替わり赴任してくる新チーフ（元若い衆）は、こんなきれいですっきりした所で働けるのだから幸せに決まっていそうだが（自覚ないか？）引継期間なしで何かと大変であろう。と、そこへ今朝、追い打ちをかけるかのよう明かされた「とんでもない・で・き・ご・と・が！！！（画面1/3テロップで）」▼この後（現）いわねこ鮮魚店はどうなってしまうのか、去る者は自分の行く先の心配だけしていればよいのだろうか（そうするしかないんだけど）、次々と明かされる驚愕の事実に周りから救いの手は差しのべられるのであろうか、そしてこの続きを果たして報告することができるのか！！！（画面1/2テロップで）。
446 唖然愕然途方
2002/4/9(火)先の休日金曜日には電車通勤の予行演習を行うのみで店に入ることもなく帰ったが、今日の休みは午後から車での通勤予行演習、そしてついに満4年ぶりにこのたび出戻ることになった前任店（Ｔ店）へ初めて足を踏み入れることになった。▼とりあえずお客さんと同じ店の入り口から店内へ...おお、ここは肉より先にマグネットが鮮魚だったな、和牛半額セールに喰われる心配も少なくて済むか。それは良いとして、次に恐る恐る近づいた鮮魚作業場へ、懐かしさ百倍か...しかしこの後、いわねこの目を襲った驚愕の事実とは！！！、そしてその後呆然と立ちつくすいわねこの身に一体何が起こったというのか！！！（←ガチンコ風に）。▼今回の異動は、お互い前任店への「出戻りっこ」ということで、その日程に「引継期間」が全くない。同時入れ替えである。4年も経っているのにすごいなすごいな、まあ「駒」だからね。
445 身辺整理
2002/4/8(月)この店もあと一週間かと思うと、ちょとはしんみりな仕事ぶりのいわねこであった。▼まだ急ぐことはないが、几帳面と背中に印字されている自分は早くも身辺整理。ロッカーの掃除と溜まった荷物の引き上げを開始した。▼ロッカーはどこにでもあるような等身大の縦に細長い普通のやつだが、底辺の荷物をどけると....ぶわっ、埃の山が数センチ！申し訳ありません。▼これには訳がある。職員、アルバイター併せて数多くのロッカーがある内、いわねこのそれだけ特別仕様、何と「扉」が付いていないのだ。一人だけ見え見え。4年前赴任した時にたまたまそこしか開いてなくて「おお、そういう待遇なのかい」と、いじけたまま今日に至り、基本姿勢となった。なんでやねん！▼さて、袋の中、荷物を掘り起こすと出てきたのは主に「緊急用」衣類の数々だ。靴下、おパンツ、シャツ、よれワイシャツ...さて、何がどう緊急用かわかる？。他には欠かせないPOP用極太マジック、壊れた昼休み用のタイマー、懐中時計。とりあえず半分詰め込んだ帰りのリュックは登山者か。
444 桜鯛コブ付き
2002/4/6(土)地域ではこの土日、いわねこ勤務店もタイアップして「葉桜祭り」が開催されている。また、それに合わせたかのように店の前では、以前じいさんが暇つぶしにやっていた喫茶店跡に鉄板焼屋が開店、大繁盛していた。なかなかいいとこついとる。▼さて、桜は散ったが今が旬の「桜鯛」のお出ましだ。鳴門の渦潮でもまれた明石鯛というわけにはいかないが、このところ三重県から天然物の活真鯛が入荷するようになった。近海でとれることもあって鮮度抜群、今日のはりっぱな3.3キロサイズで活きたまま入荷した。しかも卸すと中骨に「コブ」が！。これは一級品だ。▼さすがにこのサイズだと〆るのに力がいる。猫が死んでから殺生には気が引けているいわねこである。できるだけひと思いにブスッと成仏させてやりたかったのだが、ちょと失敗。ごめんなごめんなと言いながら〆直す。大きいとマナ板の上ではしんどい、下に置いて体重かけないかんな。▼とにかく高級だからまともに売ろうと思ったら工夫がいる。大きな頭をディスプレイにして単品盛りにした。完売完売。
443 予行演習
2002/4/5(金)特別企画。今日は休みではあるがいつも通り五時半に起床、いつもの電車に乗ったいわねこである。▼この後、間近に春の転勤、行く所のなくなった自分は満4年ぶりに古巣に出戻ることになり（ヒネヒネチーフ）、通勤の予行練習とした。そこは電車で通うには思いっきり不便のため、当時は車で通勤したが（http://nagoya.cool.ne.jp/iwaneko/hobby2/car/car02.html「T店通勤時代」参照）、様々な理由から、今となっては何としても「電車通勤」にその可能性を追求した訳だ。ちなみにこの4年間、古巣へはただの一度も訪れたことのない薄情者であった。▼実験の結果は多方わかっていたが「行きはよいよい帰りは・・」といった所だ。朝はうまい具合に急行に乗れて、降りたらダッシュでバスに乗り、その後しっかり歩けば何とかなりそうだ。▼7時半、4年ぶりに現地に到着。店に着くとまだ誰もいなくて入れない。おいおい、余裕だね。店の周りを一周歩いて帰ってしまったいわねこであった。
442 生ホッケ
2002/4/1(月)対面売り場、氷の上に並ぶ魚をながめてご主人「このアイナメはおいくらか？」と。あれっ、アイナメは午前中に完売したのに...と見てみると、それはホッケであった。▼同じアイナメ科の魚で姿は似ているが、鮮度落ちが早く、多くは産地（主に北海道）で開き干し冷凍され、干物コーナーあるいは飲み屋で定番のホッケも「生」でお目にかかることはあまりない。今日は富山から生のホッケが入った。▼30センチ超とでかく値段は猫またぎなのに、飛ぶように売れるかというとそうでもない。が、そこは干物のように開いてパックすればあっという間に売れていく。頭を落とさずに頭ごと背開きにすればボリューム満点言うことなし。この辺りはちょっとテクがいるが、その昔京都で研修、毎日甘鯛の背開きを体得させていただいたので柔らかいホッケなど朝飯前だ。▼残念ながら今日はてんやわんやで少ししかさばけなかったのが残念である。▼それにしても産地ではとれたてを刺身で食すとか。想像できない。北海道行く？。
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