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クロちゃん闘病記　2017年11月21日～12月18日　　　クロの部屋

・11/21（火）3.95k、どんどん痩せるし、おしっこの色が黄色いので病院へ。中島先生、レントゲン、血液検査、尿検査、エコーでクロちゃん置いて帰って後からお迎えに。おしっこの色は黄疸、口の中きれい、口内炎薬ステロイドの副作用糖尿病はなし、肺はきれい、5月血液検査では正常だった赤血球が減少、白血球は正常、脾臓肥大、お腹に水がたまっている、リンパ節が大きい、リンパ腫の疑い。
・11/22（水）朝から精密検査の続き、院長先生、脾臓から検体採取、昼前お迎えに行ったら、8割方リンパ腫に間違いない、抗がん剤打つ事になって再度お預け、3時半お迎え。おしっこの色は戻ったけど大量。
・11/23（木）昼間おばあさんが「応答なく死にかけだった」と、ちゃんと玄関お出迎えなのに。夕方病院連れて行ったら、旗日で5時までで間に合わず。
・11/24（金）朝から病院、吉田先生、点滴と注射。帰ると見違えるように食べ出し、おかわり連発！。カリカリも水なしで。
・11/25（土）仕事中に病院へ夕方時間外で診てもらえないか電話、院長先生：無理なのでいつもの飲み薬を2倍の量で。
・11/26（日）3.65k、夕方病院、中島先生：抗がん剤効けばよいのだが、点滴とステロイド注射。
・11/27（月）3.66k、夕方院長先生：病理検査報告書は悪性リンパ腫でほぼ間違いない。助手のおねえさんに猫缶食べさせてもらう。
・11/29（水）3.6k、朝びちびちうんこ。朝一で病院、院長先生、2回目の抗がん剤投与。エコー検査ではまだお腹膨らんでいる。赤血球は少し改善。お昼前引き取り。帰ってすぐにカリカリを少し食べる。
・11/30（木）ほとんど食べず。
・12/1（金）3.45k、朝一番で病院、点滴と注射で12時にお迎え、血液検査では赤血球改善とのこと。帰ったら固うんち。ほんの一口食べてその後絶食。
・12/2（土）3.25k、朝ちゅるちゅる一口だけ舐める、昼間蒸しホタテひとかけら食べたらしい。5時から時間外で吉田先生診てもらって注射と点滴は腕にやるので預けて7時お迎え。
・12/3（日）3.14k、昼間カリカリをほんの少しと蒸しホタテをほんの少し食べたらしい。夕方院長先生：食べないのは、1回目の抗がん剤はある程度効いたが2回目効いてない、ステロイドも効いてない。背中点滴とステロイド注射、注射器入りのごはんを2本もらって帰る。試してみるが、薬の時のように暴れてほとんど入らず。くしゃみをする。
・12/4（月）3.16k、未明起きて隣のへやへ、ちゃりんちゃりんと首輪の当たる音は食べている音、朝見るとほんのちょこっとだけど食べてある。注射器入りのごはんを再度試してみると、一回押し込んだ後、自分でなめて食べる。昼間はちゅるちゅるを半分食べたらしい。夕方かりかりをほんの一口食べる。きのうりきんで空振りだったうんちがよい固さで出る。病院へ、体重はうんち後にかかわらず、初めて減少を食い止める。吉田先生：背中点滴と注射。夜、注射器ごはんを試みるが受け付けず。寝る前、温めたちゅるちゅるをようやく1本食べる。
・12/5（火）3.05k、朝注射器ごはん試みるがまただめ。昼間何も食べずだが夕方、病院へ行く前、猫草をいっしょうけんめい食べる。中島先生：いつもの点滴をでかい注射で打ってもらって、ステロイド打ってもらって帰宅、すると帰るなりカリカリごはんをちょこっと食べる。さらに味のついた貝柱の水煮をちょこっと食べる。いつもと違った猫缶を買って来たがこれは食べない。
・12/6（水）3.04k、朝見ると固うんち7センチ。注射器ごはんやるがほとんど食べず、朝から病院、院長先生：2回の抗がん剤効いてないので、別の種類少し強い抗がん剤投与でお預かり、昼前迎えに行く。血液検査の結果は前回同じで悪くない。様子を見る。昼間ずっと寝ていたが夕方カリカリを少し食べる。おばあさんに牛肉買ってもらって生で与えてみるがだめ。おしっこの色がまたへん（1回のみ）。夜ビチうんち。くしゃみが出だし、夜中もくしゃみでぐずぐず。

・12/7（木）ほぼ絶食明け方布団の上から中に入って来て腕枕、いつものようにゴロゴロ言わない。寝息も聞こえず生きているのか不安になる。朝、注射器ごはんはほどんどだめ。昼間ビチうんち。くしゃみと共に涙で目がおかしくなって来る。帰宅玄関お迎えに来なくなる。夕方もびちうんち、朝注射器ごはんの分か、お腹は空っぽのはず。夜、おばあさんのお座敷じゅうたんによろよろの身体でバリバリをやる。病院へ行かないので薬を口に注入したら、どろどろのよだれを出す。目からもどろどろを出す。意識がだいぶ弱くなって来た。夜くしゃみは止まる。
・12/8（金）2.8k。朝見ると血尿か水うんちかわからないような便、目やにで顔が変わってしまっている。ようやく起きてよろよろとバケツの水を飲む。病院へ、待ち時間にかすれていた鳴き声はだんだんしっかり出て来る。中島先生：ステロイド継続で抵抗力低下、感染症の疑い。点滴、抗生物質でお預かり、昼にお迎え、目薬を処方してもらう。点滴で生き返り、帰ると寒いのに外へも出たがり少し出す。あったかいベッドを購入。気に入ってあごをふちに乗せて寝る。夜注射ごはんをほんの少し食べさせる。小雪晩年の記録をようやく見る気になる。小雪は断食八日目に他界したことがわかる。
・12/9（土）朝おしこっこの後に水うんちをする。昨晩の注射ごはんのせいか。ぐじゅぐじゅの目に目薬をさして出勤。帰宅、おばあさんによると、外へ出て池の横でいつもの溜め水を飲み、戻って来たら、おばあさんの手からカリカリを4粒食べた！。大喜び。歩くとよろける感じになる。背中の毛が逆立ちハリネズミようで痛々しい。夜、かわいそうだからもうやめようと思いながら、4粒食べたと言うのでまた注射ごはんを試みるがほとんどだめ。夜にも水うんち。寝る時、最初腕枕で寝かしていたが、しばらくして布団の上に出て、しっぽをこちらにして寝る。目の前のしっぼが、ゆらゆら、ぴくぴく、ゆ～らゆら、ぴくぴく、と、何かしっぽでしゃべっている。それが10分位続く。声も出ないので、しっぽでお別れの挨拶を言っているように思えた。夜中、目が覚めて布団の上のクロちゃんにさわると、体温が感じられない。逝ってしまったかと覚悟して明かりをつけると・・生きていた。
・12/10（日）朝のおしっこは普通の色。目薬をさして出勤。午後、急いで帰宅、おばあさんによると何も食べずだが、外に出て水を飲んだらしい。水うんち。病院へ連れて行こうか迷ったが、そっとしておくことに。夜よろよろで膝に乗って来る。よろよろでおしっこに行く。これまで一回もそそうをした事のないおりこう、きれい好きクロちゃん。
・12/11（月）2.60k。夜中に胸元腕枕から布団を出て座椅子に移ったが、明け方気がつくと腕枕に戻っていた。かすかにすーすー寝息が聞けた。朝、おしっこは普通の色。弱って、朝仕事出る時、もう会えないのではと思う。帰宅するとまだ存命。おばあさんによると、昨日のように外へ出て、鉢の水を飲みに行ったが、今度は力がなく、手をかけて飲めない。おばあさんが補助して飲んだ。その後「めんどり」になった。おばあさんがおやつを食べていると、何か食べたそうにするので、さきいかを小さく噛んで与えたら3つ食べた！。夜、母屋で黄色いしっこの後、うんちを試みるがおならだけ。母屋に残して部屋に戻ってしばらくすると「お迎えコール」、部屋に連れて来ると、すぐに隣の部屋へ、何とカリカリをバリバリと食べ出す！少しだけど食べた食べた！！そして砥石バケツの水をごくごく飲む。クロちゃん奇跡の起きる前ぶれかと大喜び。小雪お参りの水も飲む。
・12/12（火）朝、ごはんの隣に置いてある水を飲んだ後、カリカリに近づくが食べなかったので、ちゅるちゅるを持って来たら何と1本完食！。その後母屋で「普通の」うんちちょこっと出る。いよいよ奇跡の前ぶれか。日中は外に出て水を飲むが何も食べず。夕方、残念ながらまた水うんち。目はあいかわらずぐじゅぐじゅで元気なし。夜、母屋で食べたそうにするので、おばあさんにもらったが食べず。が、部屋に戻ってカリカリを数粒食べ、小さくお～～と叫ぶ。
・12/13（水）2.45k。朝しっこにやわうんち。もう行く事ないかと思ったが、ちょっと食べる事もあるし、奇跡を願って金曜日以来の病院、院長先生：食べないので脱水症状で体重減少、点滴で昼にお迎え、帰ると注射効いてカリカリ少し食べる。その後母屋でずっと寝ていたが、夕方おばあさんおやつ食べていると食べたいと言ったのか、おばあさんからカニかまもらって少し食べる。ガリガリで背中の骨が痩せた鯛のよう。脂肪はとっくにゼロで筋肉がどんどんなくなっている。体重が減って行くのはクロちゃんの影が少しずつ消えて行くよう。晩ご飯を食べて歯磨きに行くといつもついて来たのが懐かしいが、この日はよろけながらもテレビの前から降り、トイレで黄色いおしっこ、の後、久々お風呂の洗面器に残った水を飲む。部屋に連れて帰ると今度はまた砥石バケツの水を延々と飲む。この調子でカリカリも食べに行くかとおもったが、だめ。しばらくして今度はお参りの水を飲む。
・12/14（木）明け方座椅子で寝ていたのを呼んだら布団に入って来て腕枕で寝る。しばらくするといびきが聞こえる。起きる時間になって布団から出てもクロちゃんはずっとそのまま寝ていた。昼間おばあさんからいつもの好きな蒸しホタテをもらい3つ食べたらしい。水うんちもしたらしいが。夜、まぐろのお刺身をもらうが食べず、が、しばらくして起きて来ておばあさんの足下に、蒸しホタテをほんの少し食べる。

・12/15（金）休みなので腕枕でいつまでも寝ていたいが7時頃起床。しっこ1の後、うんちをこころみたようだが空振りに終わった様子。起きてバケツの水を飲む。昼、右目が目やにで固まって完全に塞がってしまっていた。朝掃除してやらなくてごめんなさい。濡らしてようやく取れたが充血してしまった。昼ご飯を食べていると起きて来ておばあさんにおねだり、好物の蒸しホタテをもらって、ほんのちょこっと食べる。その後外に出るというので出すと、池の横、大好きなかめの水を飲む。今度は自分で手をかけられる。すぐに母屋に入ってひなたぼっこで寝る。夜まで母屋でずっと寝る。ふらふらの足で歯磨きに付いて来てまた風呂洗面器の水をなめる。お座敷に入ってベッドの下でバリバリをやる。じゃこもらったが食べない。
・12/16（土）2.30k。未明布団の上に乗って来たがしっこの帰りか、腕枕に移動する時布団が濡れていた。朝見るとしっこか。しっこから戻って来て残りが出たのか初めてのそそう。しょうがない。トイレにはしっこと水うんち。出かけに母屋ストーブの前で寝かせ最期になるかも知れない行って来ます。帰宅すると、何も食べずに一日中ぐったり、外にも出なかったとの事。部屋に連れて行き完全に塞がってしまった右目の目やにをお湯で柔らかくしてピンセットで取る。ぐったり。体温低い。目もうつろ、声を聞いたのはいつが最後か、夜母屋へ連れて行きテレビの前に寝かせると、降りて来ておばあさんにおねだり、蒸しホタテをほんのちょっぴり食べる。食べた後床にべたっと伏せてしまう。風呂場について来るので洗面器に水を入れる。飲んだ後、風呂の床タイルにべたっと伏せて様子がへん。おそるおそる体重を計ると2.30k。
・12/17（日）明け方まで布団に入って来たり布団の上に乗ったり、起きたときは胸元で寝ていた。朝トイレを見るとおしっこなし。帰宅するとまだ生きてるよ！。昼間外のカメの水を飲みに出たが体力なく、自力で手をかけられなかったらしい。相変わらず目が塞がっておばあさん目薬刺す。部屋に戻るとすぐに砥石の水に行ったが、なかなか飲もうとしない。持ち上げてやるとようやく少し飲む。痛々しい姿。毛が逆立ってしっぽが太くなっているように見える。目がぐじゅぐじゅのせいか、お口くしゃいくしゃいになってかわいそう。夜、母屋へ連れて行くが一度も立ち上がらず、ごはんを食べているのを見てこっちへ来そうに立ち上がろうとするがだめ、食卓の椅子までベッドごと運んでおばあさんカニかまを口に持って行くが食べず。昨日までほんの一口ずつ食べていたのも途絶える。水も飲まない。いよいよお迎えが近いか。部屋に戻ってストーブの前で寝るが、テレビを見ていると力を振り絞って膝の上に乗りたいというので乗せてやる。しばらくすると降りて、机の下に行ったり、ベッドだったり、寝たと思ったらおもむろにひょろひょろと立ち上がり場所をかえて落ち着かない様子。就寝時は腕枕胸元で寝かせるが、夜中気がつくと掛け布団の上だったり。
・12/18（月）2.20k。明け方3時に目が覚めると座椅子の上で寝ている。触ると体温はほとんど感じられず虫の息。いよいよかと、布団に入れ胸元で朝まで一緒に寝る。すーすーとかすかな息音、時々鼻が詰まったような音、これが最期の幸せタイム。4時半に起き、首輪を外し顔を拭いてやる。目は開いているが見えないだろうか、もうがんばらなくていいからね、小雪ねえさんにお願いしたからね、布団にそのままの形でトラとチビを枕元に置いて、出勤。
　高速飛ばして4時帰宅。おばあさん、「もう死んだよ」と。11時までずっとつきっきりで看取ってくれたそうな。ちょっと出て30分位して戻ったら息がなかったと。部屋に入ると布団がかけられクロちゃん固く冷たくなっていた。目は見開いたままで閉じられない。随分前から用意してあった棺桶ハッポー箱は大きすぎたかと思ったが、硬直した身体にはギリギリだった。体重を計ると2.2k。6kのクロちゃんが2.2k。涼しい所に安置しなければならない。工場長だったクロちゃん、工場の作業台にクロシーツを敷いて祭壇に。お腹空いたろう、ごはんを添える。

11/21の火曜日にお医者さんへ連れて行ってからちょうど4週間。長いような短いような、あっけない闘病生活の終わり。一日でも一緒にいたかったけど、食べられずあんなにやせ細って行くクロちゃん見てると気の毒で。クロちゃん、天国でお腹いっぱい食べてね。5年半、ありがとう。