血縁関係はありませんが、小雪がその生まれ変わりである可能性もないとは言えません。いわねこ家に伝わる伝説のご先祖様「ミー子様」をご紹介いたします。

昔々、いわねこが小学生で家の裏がまだ空き地だった頃、生後数週間の捨て猫として拾われてきました。ちなみにいろいろ拾ってくるのはいつも弟で、自分は親を説得する係でした。この時はちょうど台風が接近していたので台風が過ぎるまで保護するという名目で飼われ始め、その後18年間いわねこ家の主として君臨することになりました。

写真は晩年息を引き取る2か月前に撮ったものです。ほとんど動かずいつもじっとこうして寝ていました。このころ皮膚病を患ってあちこち毛が抜け落ち、ぐじゅぐじゅ膿んだようになっていました。そのため晩年は抱き上げることも敬遠するようになってしまい、今思えば申し訳ないことをしたと思っています。

めったにこの写真の位置から移動しなかったミー子様ですが、最期は遠く玄関の足拭きマットの上まで移動して同じように丸くなって息を引き取っていました。その日いわねこは旅行から帰って玄関を開けたらそこに冷たくなっていたというわけです。

その時久しぶりに抱き上げるとせんべいのようにペラペラで軽くなっていました。ちょうどそばに体重計があったので乗せてみたところ針は1と2(k)の間をほんのわずかにかすめただけでした。

ミー子様の亡きがらは庭にある柿の木の元に埋葬してあります。ここは他にもかつて生計を共にした動物たちが多数眠っているところです。猫、犬、子犬、亀、鳥・鶏（ミー子様がくっちまったもの含む）・・・その柿の木も今では老木となり、実を付けることもなくなりました。

さて、いわねこは小学生の頃自宅でDPEにはまっていましたので、このミー子様若い頃のセピア色した写真も押入の奥に埋蔵されているはずです。その内引っぱり出してきて掲載しようかと思いますが、老後の楽しみにとっておこうかと考えたりもします。

2000.2.25　ミー子様に感謝を込めて

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